ご挨拶

愛和病院は、長野駅から徒歩約10分の場所にある、緩和ケアを中心とした医療を提供している病院です。ここ数年で緩和ケアの考え方は大きく変化し、以前は「もう治らない人が受ける医療」だったものが、最近では「病気を持った人が、その病気による問題で困らないように対応する医療」という考え方が主流になってきています。

 世界保健機関(WHO)の緩和ケアの定義も、以前は「病気が治らない状態になった人が受ける」とされていたのに対して、2002年に「命にかかわる病気によって起きてくる問題に対応する」と変わりました。新しい定義では、命にかかわる状態でなくても、積極的に治す治療をしている最中でも、病気によって困ったことが起きていれば、緩和ケアを受けていいことになります。

 国の「第3次対がん10カ年総合戦略」や「がん対策基本法」、それに基づく各都道府県の「がん対策推進計画」にも、がん診療の中に新しい定義の緩和ケアがどこでも提供される体制を作ることが、うたわれています。その体制作りのために、各地域の「がん診療連携拠点病院」などが中心となり、勉強会やネットワーク作りなどを積極的に行っています。

 地域での「がん診療ネットワーク」作りは、不幸にしてがんを抱えてしまった方が、どのような状況になっても医療を頼りにできる状況を生み出します。愛和病院は微力ながら、長野地域にお住まいの方々ががんを抱えた時にも、途方に暮れなくてすむような体制の一部となり、地域の方たちのお手伝いができればと考えています。

 愛和病院は2007年11月には病棟を新築し、48床の入院病床はすべて緩和ケア病棟になりました。(そのため、緩和ケア病棟の対象ではない方は入院を原則お受けできません)

 また、ご自宅にいながら緩和ケアを受けたい方のために、2008年8月には訪問診療専門の「居町往診クリニック」を併設し、「訪問看護ステーション愛和」と「医療法人愛和会居宅介護支援事業所」との連携はもちろん、他の訪問看護ステーションや事業所と連携して、在宅医療を行っています。

一般内科外来、人間ドックにも対応した健診センターも行っております。

 地域の皆様の健康と安心のために、これからも頑張っていきたいと考えています。よろしくお願いいたします。

理念・使命

私たちは患者さん中心の「全人的医療」を目指します。

患者さん中心の医療を目指すため、患者さんが望まれる医療を共に考える

姿勢を常に持ちたいと思います。

また、全人的医療を目指すため、患者さんの身体的、精神的、社会的、霊的

痛みに目を注ぎます。

概要・案内